数字で覚える交通ルール
学科試験で問われる距離・速度・時間の数字を、取り違えやすい組み合わせごとに分野別にまとめました。
学科試験は「5メートルと10メートル」「手前30メートルと3秒前」のように、似た数字の取り違えで間違えることが多い試験です。ここでは分野ごとに、条文の根拠つきで数字をまとめています。
駐停車
- 5 m — 交差点の側端や道路の曲がり角から、何メートル以内が駐停車禁止か。
44条1項2号で5メートル以内です。10メートルは安全地帯の前後・バス停・踏切のほうで、この5と10の取り違えが定番の引っかけです。 - 5 m — 横断歩道や自転車横断帯の前後、何メートル以内が駐停車禁止か。
44条1項3号で前後5メートルです。「手前だけ」ではなく前後の両方。追越し禁止の「手前30メートル」とは別の数字です。 - 10 m — 安全地帯の左側と、その前後何メートル以内が駐停車禁止か。
44条1項4号で前後10メートルです。交差点や横断歩道の5メートルより長いほうの数字です。 - 10 m — 踏切の前後、何メートル以内が駐停車禁止か。
44条1項6号で前後10メートルです。踏切そのものも禁止されています。横断歩道が前後5メートルなのと数字が違います。 - 10 m — バスの停留所の標示柱から、何メートル以内が駐停車禁止か(運行時間中)。
44条1項5号で10メートル以内です。運行時間中に限られます。 - 5 m — 道路工事の区域の側端から、何メートル以内が駐車禁止か。
45条1項で5メートル以内が駐車禁止です。3メートルは駐車場や車庫の出入口のほうです。 - 3 m — 駐車場や車庫など、道路外の施設の出入口から何メートル以内が駐車禁止か。
45条1項1号で3メートル以内です。交差点の5メートル(44条)と混ざりやすいところです。 - 5分 — 荷物の積みおろしは、何分を超えると駐車になるか。
2条の定義で5分を超えると駐車です。人の乗り降りは時間に関係なく停車です。ただし駐停車禁止場所では、この時間の区別は意味を持ちません。 - 5 m — 消火栓や指定消防水利の標識から、何メートル以内が駐車禁止か。
45条1項で5メートル以内が駐車禁止です。停車はできます。停車もだめな44条(駐停車禁止)との違いが問われます。 - 1 m — 火災報知機から、何メートル以内が駐車禁止か。
45条1項で1メートル以内です。駐車場や車庫の出入口は3メートル、消火栓は5メートルと、それぞれ数字が違います。 - 3.5 m — 駐車したとき、車の右側の道路上に何メートル以上の余地が必要か。
45条2項で3.5メートル以上です。これを確保できない場所には駐車できません(無余地駐車の禁止)。荷物の積みおろしですぐ運転できる場合などは例外です。
追い越し
- 30 m — 交差点・踏切・横断歩道とその手前、何メートル以内が追越し禁止か。
30条3号で手前30メートル以内です。駐停車禁止(44条)の5メートル・10メートルとは別の数字です。
通行方法
- 30 m — 右折・左折・転回の合図は、何メートル手前で出すか。
施行令21条で30メートル手前です。交差点で曲がるときは、その交差点の手前の側端から数えます。 - 3秒 — 進路変更の合図は、何秒前に出すか。
施行令21条で「行為をしようとする時の3秒前」です。30メートル手前は右左折のほうで、この2つの取り違えが定番の引っかけです。
速度・停止距離
- 60 km/h — 一般道路での自動車の法定最高速度は何キロか。
一般道路の法定最高速度は60km/hです。標識で指定があればそちらに従います。 - 30 km/h — 原動機付自転車の法定最高速度は何キロか。
原付は30km/hです。標識で40キロや50キロと示されていても、原付はそれを超えられません。 - 4× — 速度が2倍になると、制動距離はおよそ何倍になるか。
制動距離は速度の二乗に比例するので、およそ4倍です。遠心力も衝撃力も同じく二乗に比例します。 - 2× — 雨で濡れた路面では、制動距離は乾いた路面のおよそ何倍になることがあるか。
タイヤと路面の摩擦力が下がるため、およそ2倍になることがあります。速度を落とし、車間距離を長めにとります。
高速道路
- 100 km/h — 高速自動車国道での普通車の法定最高速度は何キロか。
原則100km/hです。一部区間では標識により120km/hが指定されています。 - 50 km/h — 高速自動車国道の本線車道の法定最低速度は何キロか。
50km/hです。最低速度が定められているのは高速自動車国道の本線車道だけです。 - 60 km/h — 自動車専用道路の法定最高速度は何キロか。
60km/hです。100km/hは高速自動車国道のほうで、名前が似ているので取り違えやすいところです。 - 80 km/h — 大型貨物自動車などの高速自動車国道での法定最高速度は何キロか。
80km/hです。「標識がなければ全部100キロ」ではなく、車種によって違います。 - 2時間 — 高速道路を長時間走るとき、何時間に1回程度の休憩が目安か。
2時間に1回程度です。同じ速度で単調に走り続けると疲労や眠気が出やすくなります。 - 100 m — 高速道路を時速100キロで走るとき、車間距離はおおむね何メートル以上が目安か。
おおむね100メートル以上です。速度が上がるほど停止距離が伸びるので、一般道より長くとります。速度の数字とメートルの数字が同じになるのが覚え方です。
徐行・一時停止
- 10 km/h — 徐行の速さは、おおむね時速何キロ以下が目安か。
条文に数字はありませんが、おおむね10km/h以下が目安です。定義の中身は「ゆっくり走ること」ではなく「すぐ止まれること」です。 - 1 m — 徐行の目安として、ブレーキをかけてから何メートル以内で止まれることが求められるか。
1メートル以内が目安です。徐行は「ゆっくり走ること」ではなく「ただちに停止できること」なので、距離で覚えます。
運転者の心得
- 6歳 — 幼児用補助装置(チャイルドシート)が必要なのは何歳未満か。
71条の3第3項で6歳未満です。抱っこは代わりになりません。衝突時に抱えていられる力ではないためです。 - 70歳 — 高齢運転者標識を表示するよう努めるのは、何歳以上の人か。
71条の5第3項で70歳以上です。こちらは努力義務で、初心者マーク・聴覚障害者標識・身体障害者標識のほうは義務です。
積載・けん引
- 12歳 — 乗車定員の計算で「3人を大人2人」として数えるのは何歳未満の子どもか。
12歳未満の子どもは3人を大人2人として計算します。ただし無制限ではなく、定員を超える乗車はできません。 - 3.8 m — 積載物の高さは、地上から何メートルまでか。
地上から3.8メートルまでです。高さ指定道路では4.1メートルまで認められます。 - 1.2× — 積載物の幅は、自動車の幅の何倍までか。
1.2倍までです(令和4年5月の改正後の基準)。長さの1.1倍と数字が違います。 - 1.1× — 積載物の長さは、自動車の長さの何倍までか。
「自動車の長さ+その10分の1」、つまり1.1倍までです。はみ出す部分には昼間は赤い布、夜間は赤色の灯火が要ります。 - 5 m — 故障車をロープでけん引するとき、車の間隔は何メートル以内か。
5メートル以内です。間隔が長すぎると、ロープに他の車や歩行者が引っかかります。 - 0.3 m² — けん引のロープの中央につける白い布は、何平方メートル以上か。
0.3メートル平方以上の白い布をつけます。昼間に積載物がはみ出すときの赤い布も同じ0.3メートル平方以上です。 - 0.15 m — 積載物が自動車の幅からはみ出せるのは、左右それぞれ何メートルまでか。
左右それぞれ0.15メートルまでです。幅は自動車の幅の1.2倍までという決まりを、左右に振り分けた数字です。 - 0.3 m² — 積載物がはみ出しているとき、昼間つける赤い布は何平方メートル以上か。
0.3平方メートル以上の赤い布です。夜間は赤色の灯火または反射器に替えます。けん引ロープの白い布も同じ0.3平方メートルですが、色と場面が違います。
点検・整備
- 3年 — 自家用の普通乗用車で、新車のときの車検は何年後か。
新車は3年、その後は2年ごとです。定期点検は1年ごとで、車検とは別のものです。 - 1年 — 自家用の普通乗用車の定期点検は、何年ごとに行うか。
1年ごとです。車検(新車3年、その後2年)とは別の制度で、点検と検査を混同しないこと。 - 2年 — 自家用の普通乗用車で、2回目以降の車検は何年ごとか。
2年ごとです。新車のときの初回だけが3年で、そのあとは2年ごとに受けます。毎年の定期点検とは別です。
車の特性
- 4× — 速度が2倍になると、衝突したときの衝撃力はおよそ何倍になるか。
衝撃力は速度の二乗と重量に比例するので、およそ4倍です。「少し速いだけ」のつもりでも、被害は比例以上に大きくなります。
事故・救護
- 5 cm — 心肺蘇生の胸骨圧迫では、胸が約何センチ沈む強さで押すか。
約5センチです。テンポは1分間に100〜120回。学科試験でも救護の手順として問われます。
悪条件
- 50 m — 夜間に道路へ駐車するとき、停止表示器材などが要らないのは、後方何メートルから見える場所か。
道路照明などで後方50メートルから見える場所では不要とされています。それ以外では非常点滅表示灯・駐車灯・停止表示器材で自車の存在を知らせます。
標識・標示
- 6 m — 「駐車余地6m」の標識がある場所では、車の右側に何メートル以上の余地が必要か。
標識に示された数字のとおり6メートル以上です。標識がないときの3.5メートル(45条2項)より長い余地を求める標識で、数字は標識ごとに変わります。
免許・区分
- 7.5 t — 準中型自動車の車両総重量は、何トン未満か。
7.5トン未満(最大積載量4.5トン未満)です。普通の3.5トン未満と中型の11トン未満の間を埋める区分で、18歳から取得できます。 - 3.5 t — 普通自動車の車両総重量は、何トン未満か。
3.5トン未満です。準中型が7.5トン未満、中型が11トン未満と続きます。 - 1年 — 初心運転者標識(初心者マーク)の表示義務は、免許を受けてから何年か。
71条の5第2項で1年です。免許の効力が停止されていた期間は算入しません。1年を過ぎれば表示義務はなくなります。 - 1年 — 国際運転免許証で日本を運転できるのは、原則として何年までか。
原則1年までです。住み続けるなら外免切替(外国免許からの切替)が必要です。 - 750 kg — けん引免許がなくてもけん引できるのは、被けん引車の車両総重量が何キログラム以下のときか。
750キログラム以下です。故障車をロープでけん引する場合も、けん引免許は要りません。 - 55 kg — 車両総重量を計算するとき、乗車定員1人あたり何キログラムとして数えるか。
1人55キログラムで計算します。車両総重量は車体の重さだけでなく、乗車定員の重さと最大積載量を足した重さです。 - 11 t — 中型自動車の車両総重量は、何トン未満か。
11トン未満です。普通は3.5トン未満、準中型は7.5トン未満で、この3つの数字が区分の境目になります。 - 4.5 t — 準中型自動車の最大積載量は、何トン未満か。
4.5トン未満です。車両総重量のほうは7.5トン未満で、重量と積載量の2つの数字を取り違えないこと。
外免:免許
- 3か月 — 外免切替では、免許を取ったあと、その国に通算何か月以上滞在している必要があるか。
通算3か月以上です。パスポートの出入国記録などで証明します。ここを満たせず申請できない人が多いところです。